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第8回 2017年03月02日掲載
葛木倭文座天羽雷命神社 ―― 二上山3殿 職業の神


葛城倭文座天羽雷命神社。拝殿への階段横に二宮金次郎像がある

 あふれる希望に一抹の不安。多くの若者が社会へ巣立つ季節。あなたの選んだ道は何ですか? 服飾関係? 医療? 教職?
 二上山のふもとに葛木倭文座天羽雷命(かつらきしとりにいますあめのはいかづちのみこと)神社(葛城市加守)があります。観光マップは、所在地名より相殿の加守神社を紹介しています。倭文神社は、天照大神の御衣を織った天羽雷命をまつっています。加守神社は、神武天皇の父の鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の生誕時に海辺の産室に群がる蟹(かに)(胎便)を掃き清めた天忍人命(あめのおしひとのみこと)を産育の祖としてまつり、掃守神社とも呼ばれています。文と武の神、大國御魂神(おおくにのみたまのかみ)と豊布都霊神(とよふつのみたまのかみ)をまつる二上神社も並んでいます。これら3殿の祭神は、各職種の神として崇敬されています。
 新しい人生の門出に、職業人としての決意を誓い、お祈りしましょう。拝殿への階段横に二宮金次郎像があります。「日本の将来」を背負って進むあなたを応援してくれるでしょう。

■メモ■ 近鉄二上神社口駅から二上山雄岳の方向へ徒歩約10分

【奈良まほろばソムリエの会 田原敏明】

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