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第22回 2017年06月15日掲載
古代の風景と暮らし ―― 桜井市立埋蔵文化財センター


茅原大墓古墳 盾持ち人埴輪

 町中が歴史博物館のような桜井市。市内のあちこちで発掘された遺物が市立埋蔵文化財センター(同市芝)に集められ、弥生時代の銅鐸(どうたく)、古墳時代の埴輪(はにわ)などが、歴史順、体系的に展示されています。
 中でも、纏向遺跡で発見された柱跡に基づいて復元された大型建物の模型展示は、邪馬台国の時代や日本の王権の幕開けを身近に感じさせてくれます。古墳時代の盾持ち人埴輪も目を引きます。盾を持った人物埴輪としては最古とされていますが、何よりこのほほ笑みに引き込まれます。
 東京から来た方が「奈良時代や飛鳥時代のさまざまな史跡を見学して、もう一つ前の時代の遺跡を見たくなり桜井市にきました」と話してくれました。展示室で古代の風景、古代の暮らしを楽しんでみませんか。

【奈良まほろばソムリエの会理事 雑賀耕三郎】



纒向遺跡 大型建物模型

■メモ■

JR桜井線三輪駅から徒歩約10分      
 
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