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第108回 2019年03月28日掲載
神事支える雅楽会 ―― 桜井市の談山神社


談山雅楽会=いずれも桜井市で

 談山神社(桜井市)の神廟拝所(しんびょうはいしょ)の上部欄干の壁画には天女が笙(しょう)、鼓(つづみ)・太鼓などで雅楽を演奏し、軽やかに舞う姿が描かれています。
 その神事を雅楽で支えているのは談山雅楽会です。20年以上前、音楽の同好者が集まって雅楽会を結成し、その後も練習を重ねて雅楽の奉仕を務めています。
 雅楽会の松本永二郎さんは「神事では奏者が初めに入場し、その姿を見て参列者が姿勢を正して、緊張感が共有されます、音楽が好きな神様に喜んでいただきながら、神事を支えるのが雅楽です」と語ります。
 談山神社に限らず、各社の四季折々の神事には雅楽の伴奏がつきものです。雅楽の調べにも耳を傾け、心をこめた参列をされてはいかがでしょうか。

【奈良まほろばソムリエの会 副理事長 雑賀耕三郎】



神廟拝所壁画「太鼓を打つ天女」

■メモ■

JR・近鉄桜井駅南口からバス25分。
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