やまとの神さま
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第160回 2026年05月21日掲載
迫力の「火祭」復活へ期待   八幡神社(橿原市)


八幡神社の拝殿=橿原市で


 八幡(はちまん)神社は橿原市西部を南から北に流れる曽我川の西沿いの森に鎮座しています。創建は不明ですが、江戸時代初期以前とみられています。
 南北朝時代に高市郡を根拠地とした豪族の越智氏は室町時代を通じて勢力を拡大。坊城地域も拠点の一つだったとされ、武運長久などの願いから八幡神社を設けたとの見方があります。
 八幡神社と同神社北東約500メートルの春日神社で毎年8月15日に実施されてきたのが炎天下の松明(たいまつ)行事の県指定無形民俗文化財「ほうらんや火祭(まつり)」(正式名称は「東坊城のホーランヤ」)です。江戸時代中期から続く除災招福や降雨などを願う行事とされます。
 松明は大小2種類あり、いずれも割り竹をすだれ状に編み、麦わら、菜種殻、笹竹を巻ずしのように巻き、わら縄でしばって完成させます。大松明で大きいものは直径1.5メートル、高さ3メートル、重さ450キロにもなります。大松明は6地区で10個制作。両神社では神事の後、地区ごとに上部に火をつけ燃え盛る大松明を浴衣姿の男性約35人でかついで境内を2周します。
 2020年以降、新型コロナ禍と猛暑などで松明行事は中止されてきました。熱中症対策を含め、27年以降の実施方法が検討されています。
(奈良まほろばソムリエの会会員 久門たつお)


(住所)橿原市東坊城町857
(祭神)誉田別命、天照大神、豊受大神
(交通)近鉄坊城駅から徒歩約5分
(拝観)境内自由
(駐車場)なし
(電話)なし


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