やまとの神さま
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第156回 2026年04月16日掲載
「オンダ祭り」で豊作祈る   野依白山神社(宇陀市)


野依白山神社の社殿=宇陀市で


 木々深い高台に鎮座する野依白山(のよりはくさん)神社は、伊弉冊尊(いざなみのみこと)を祭神としています。創立の詳細は不明。かつて境内には「佛母寺(ぶつもじ)」というお寺がありましたが、明治の廃仏毀釈(きしゃく)により廃寺となりました。
 2月の節分祭では、社務所で大豆12個を火鉢で焼き、焦げ具合で1年の晴雨を占う珍しい神事が行われます。
 5月5日の「オンダ祭り」は、田植えの無事と豊作を祈る神事です。始まりは定かでありませんが、衣装箱には1768(明和5)年の墨書が残ります。
 この祭りでは、宇陀川を挟んだ約70軒の集落から選ばれた「大頭(だいとう)(男神)」、「小頭(しょうとう)(女神)」など十数人の神役(全て男性)が田植えの様子をユーモラスに演じるものです。踊り手の「早乙女」も男性が扮(ふん)します。
 子どもたちが早乙女の邪魔をし、いたずらをする場面がありますが、「子宝に恵まれますように」との願いが込められています。間食(けんずい)を振る舞う際に即興で掛け合い、配られた者が「ワッ」と声を上げるなど、演者と観客が一体となって楽しめるのが特徴。1996年、県無形民俗文化財に指定されています。
(奈良まほろばソムリエの会副理事長 松浦文子)


(住所)宇陀市大宇陀野依1047
(祭神)伊弉冊尊
(交通)近鉄榛原駅から奈良交通バス「野依」下車徒歩約5分
(拝観)拝観自由
(駐車場)あり
(電話)なし


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