山添村のシンボル、神野山(こうのやま)南方の切幡(きりはた)地区に鎮座する神明(しんめい)神社は、夏でも涼感漂う山間部にあります。
国道と県道が交差する広々とした神社前の交差点は、古代からの交通の要衝を思わせます。
木漏れ日が揺れる参道を進むと、「太神宮」(伊勢神宮)と刻まれた手水(ちょうず)舎があり、右手に拝殿が見えます。主祭神は大日孁貴神(おおひるめむちのかみ)(天照大神の別名)です。
神社では、稲作の一番の厄日とされる二百十日(立春を起算日として210日目)の平穏無事を祈る伝統行事「風の祈とう」が、毎年8月18日に行われます。
この日は、拝殿の前庭の中央の左右に腰の高さほどのサカキが、2本立てられます。
神主を先頭に、村民たちが2本のサカキの周りを「一万度わーい」と何度も唱えながら両手を挙げて回ります。
この時期は台風のシーズンにあたり、秋の収穫を前に台風除けの願いが込められています。
倒れた神木から作られた社務所玄関のついたてと、拝殿正面に奉納された獅子の絵が、行事を見守ります。
正式な記録は残されていませんが、1回では足りないので、1万回お願いするという心が受け継がれています。
(奈良まほろばソムリエの会会員 藤井哲子)
(住所)山添村切幡741
(祭神)大日孁貴神
(交通)名阪国道神野口ICから南西へ約1.7キロ
(拝観)境内自由
(駐車場)無
(電話)0743・85・0081(村観光協会)
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