やまとの神さま
< 第165回へ 第167回へ >
第166回 2026年07月16日掲載
早玉神をまつった聖域   玉置神社(十津川村)


玉置神社本殿=十津川村で


 「神様に呼ばれないとたどり着けない」といわれる玉置神社は、大峰山脈の南端に位置する標高1076メートルの玉置山の9合目に鎮座します。
 車のすれ違いも困難な曲がりくねった細い山道を進むと、野生のシカやサルに出会うことも。境内には、樹齢3000年といわれる神代杉など、大杉が群生しています。
 創建は、第10代崇神天皇の時代、王城火防鎮護(かぼうちんご)と悪魔退散のため、早玉神(はやたまのかみ)をまつったことに始まると伝わります。
 「熊野なる玉置の宮の弓神楽(ゆみかぐら) 弦音(つるおと)すれば悪魔退く」と詠まれました。
 吉野から熊野を結ぶ大峯奥駈(おくがけ)道は、役行者が8世紀初めに開いたとされる修験道の修行の道です。玉置山は10番目の行場で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の1つです。
 パワースポットとして知られる「玉石社」は、鳥居が点在する大峯奥駈道を約15分登ります。
 霧に包まれることも多く、神秘的な雰囲気が漂います。
 神武天皇が東征の際、この地に十種神宝(とくさのかんだから)の「玉」を鎮めて武運を祈願したとか、役行者や空海が如意宝珠を埋めたなどの伝承が残り、玉置の名前の由来とも言われます。
 木の根元は滑りやすいので、気をつけてお参り下さい。
(奈良まほろばソムリエの会会員 山ア愛子)


(住所)吉野郡十津川村玉置川1
(祭神)国常立尊(くにとこたちのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冊尊(いざなみのみこと)、天照大神、神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)
(交通)近鉄大和八木駅からバス「十津川温泉」下車後、世界遺産予約バスで約40分(土日祝のみ)。平日はタクシーで約40分
(拝観)境内自由
(駐車場)有(無料)
(電話)0746‐64‐0500


 掲載記事(pdf)はこちら

トップページへ
COPYRIGHT (C) 奈良まほろばソムリエの会 ALL RIGHTS RESERVED.